「UQ mobile」が事実上のauサブブランドに――ドコモ系MVNO、Y!mobileと真っ向勝負

「UQ mobile」が、MVNOサービスの中で大きな動きを見せています。月額1980円から利用できるキャンペーンを実施するほか、KDDIと連携して販売体制も強化するとのことです。ドコモ系MVNO、Y!mobile、UQ mobileという三つどもえの戦いが繰り広げられることになりそうです。タスクフォースの影響が、以前からのトレンドを後押しする形で、MVNOの勢いに拍車が掛かっています。こうした中、端末の割賦販売と料金プランを組み合わせ、“中価格帯”を志向するMVNOも徐々に増えてきました。その1つの目安になっているのが、Y!mobileです。月額2980円(税別、以下同)で1GBという相場で市場をけん引し、6月からは、新規やMNP限定のキャンペーンとして、1980円、2GBという価格を打ち出しています。低価格路線のMVNOに対し、Y!mobileが端末やサポート、店舗などを武器に、“中価格帯”で対抗している構図で、MNOという視点で見ると、ドコモ対ソフトバンクの代理戦争に近い形ともいえるでしょう。一方で、ここに取り残されてしまっていたのが、KDDIなのです。「mineo」や「UQ mobile」など、auのネットワークを利用するMVNOはあったのですが、存在感を十分発揮できていなかったのです。こうした状況の下、UQ mobileを運営するUQコミュニケーションズが、大きな動きを見せました。この試みがうまくいけば、ドコモ系MVNOとY!mobile、そしてUQ mobileという、三つどもえの戦いが繰り広げられることになりそうなのです。
 

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